この秋は四国でのイベント出演が続いている。
まずは、10月中旬に旅雑誌「四国旅マガジンGaja」 で16ページの旅ロケとレポートを依頼され、編集者、カメラマン、私と アラサー女子3人で一泊二日の旅をした。 旅先は南予。東予出身の私としてはとても新鮮な旅で また違った愛媛の素晴らしさを発見できた。 11月末に発売される誌面で全貌は明らかになるので、是非読んでみてください。
10月末は 愛媛の聖カタリナ大学の文化祭で講演。 いやあ、なんて綺麗な講堂だろう。パイプオルガンは西日本一らしい。 シスターと牧師さんの衣装が格好いいことに衝撃を受ける。 学生が半分くらい寝ていたことにも衝撃を受ける(笑) 大学って、こんな感じだったっけなあ。10年以上前かあ。うーむ。 実行委員会の子達が一生懸命仕切って頑張ってくれていたのが、文化祭って感じで良かった。 一人でも二人でも、声が届いていたらいいなと思った。
そして11月2日は 徳島県立近代美術館で三宅克己さんの絵画に合わせて私の詩を朗読するという 斬新なイベント「風景画に響きあう言葉」。 新しい試みにワクワクした。 何より、明治生まれの三宅克己という人物、そして彼の絵に惹かれるところがたくさんあった。 イベントを依頼され、彼の人生を調べれば調べるほどにリンクすることが多く ますます親近感をおぼえる。 徳島出身の三宅克己は、大正から昭和初期に世界各国を旅し絵画の技術を習得した後、 近代化真っ只中の日本に帰国する。 私は数年前、奇遇にも彼の絵を湯河原町立美術館で見ている。 執筆に行き詰まったら、湯河原や伊東の旅館を連泊して篭って書くのだが、 そのときにときどき行く美術館だ。 さらに湯河原からの帰り道、真鶴という駅によく途中下車する。 真鶴は、観光地というわけでなく普通の港町だ。 何となく引き寄せられ降り立ってからというもの 夕日が美しいことや、小道や路地がごちゃごちゃしていて面白いこと、特に何もないのがいいなあと、 立ち寄り、ブラブラと散歩し、干物を買ったり海を眺めたりした。 その真鶴に三宅さんの晩年のアトリエがあったと知ったとき、鳥肌が立った。 近代化する日本に帰国した彼は日本の原風景=美しさ、を探し求め、行き着いた先が真鶴だったのだ。 私も、東京に出て10年。真鶴に引き寄せられたのは、瀬戸内に似た海と山の温かさと日本本来の美しさが残っていたからだと思う。 そんなわけで、思う存分、私の思いと勝手な絵の解釈と、書きおろしの朗読なんかを 楽しくやらせてもらった。来てくださったお客さん、みんな真剣に話を聞いてくれて 朗読にも積極的に参加してくれて有意義な時間となった。 学芸員のみなさま、素晴らしい企画をありがとうございました。
翌日11月3日も徳島。 ガラリと変わりまして、今度は親戚の飲み会みたいな 密度の高いイベント「カレーと朗読の会」をcafe boosanで開催。 店主のブーさんはなんとチャットの隠れファンでもいらっしゃる、 ジャズが流れる雰囲気の良いcafebarだ。 スパイスの効いた本格派のカレーがおいしいんだー。 定員は20名。今までのイベントで最小規模! 企画してくれたのは、雑貨屋cue!の青木さんとそれから、何と私の幼なじみである。 小学校から高校まで一緒、本当に私の何もかもを知っている親友Kちゃん。 まさかこんな日がくるとは。 第一部は、彼女との漫才みたいな掛けあいも楽しいトークと朗読の会。 そして、今回の目玉は第二部。初企画「大人のしゃべり場!」 お題は、スマホの使いすぎでみんなバカになりよるんじゃないか。。。について。 いやはやいやはや!すみません!いきなり喋るのは難しいよね、やっぱり。 大人から大学生の意見まで、なるほどなーっていう考えを聞けて、 話し合いの意義を知りました。 今からいい感じかもってところで時間がきてしまった。まとまらーん。 これ、第二回もやりたいなあって思った。
今もパソコンで書いているわけですが 人に直接伝えることって最近少なくなってる。 特に大人数の中で面と向かって喋ることって本当に少ない。 たまには、そういう生々しさも大切ではないか。 言い過ぎたなあとか、 ネットで調べずに入った店、失敗だったなあとか、 人に伝えるって難しいなあとか、 わざわざ遠くまで会いに行こうとか、 そういうハラハラヒリヒリが人生においては カレーのように、よいスパイスになるのかも。 いや、今までそうやってきたやんね!と。 確かに便利だし、このイベントだってTwitterで知ったし。。。というか そうだよな、私も発信はネットだけじゃないかー! 考え考え考え、一人で考えていたときの何倍も考えることができて 発見も大きくって、話し合うことはインターネットよりも刺激的でスリリングだった。 話し合いは、まとまらんかったけど、 でもそれでいいのだろう。話し合うことで広がっていく意見の方が ネットでわかった気になるより健全で貴重で、残っていくもののような気がする。
徳島は、ディープなイベントをやるにはもってこいですね。 なぜかって? 変わり者多い、かも。 いや、誰とはいいませんよ! あなたも、あなたも、あなたも、ですよー。 ふふふふ。 またやりましょうね。
さてさて11月16日は 高知県でのイベント。 「龍馬まつり」にトークで出演します。 ついに歴史オファー来ました!!
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