「ヒトノユメ記憶帳」が完成しました。

詩と絵と建築空間の展覧会、ヒトノユメ展がはじまったのは2010年のことでした。

展覧会は消えていくから心に残っていくものだと、
東京、徳島、愛媛、長野と猪突猛進で展覧会を作り続けてきました。
そして、2013年のヒトノユメin長野で、一旦チームを解体し、
メンバーはそれぞれの活動へと向かいました。

少しずつ記憶は薄れます。感動も喜びも、
この手の中に収まっているのに、
ディティールはぼやけていきます。

2018年、「やっぱりヒトノユメの本を作ろうよ」とどちらかが言いました。

本当はあの空間を永遠に残したかったのです。
言葉や写真だけじゃ全部は残せないことを重々承知で、
あの青い青い海原を、断片だとしても
閉じ込めていたいと思うようになりました。
いろんな出版社にかけあってから3年の月日が流れていました。
この暴挙に一緒に乗り出してくれる出版社はこの時代にはいませんでした。
それでも、やりたいからやってきたじゃないの、
ヒトノユメってそんなチームだったよね。
私達はヒトノユメ2021を長野で開催しながら、同時にこの本を作っていました。

作りはじめて2年、224ページというボリュームの本が完成しました。
二人のエッセイが約3分の1、展示写真もカラーで半数ページ、
各会場のグッズや、マップ、建築家たちによる仕返しのようなエッセイも入って、
どんどんページ数は膨らみました。
まとまりません、ちっとも。
でも、今憶えている全てを詰め込みました。

白井さんは「棺桶に入れてほしい本だ」と言いました。
私もそうしてもらいます。
これは私達のために作った本です。
そして、あの空間にきて、熱狂してくれたあなたや、
知ったときにはもう解体された後だったあなたにも、
持っていてほしい本です。

本棚に入れておくだけで、腹の底から力が湧いてくるような、
最初で最後の本がついに完成しました。


 

 

 

 

 

 

 

 

◎ 販売について

「ヒトノユメ記憶帳」
著者:高橋久美子、白井ゆみ枝
ページ数:カラー、モノクロ224頁/ B5サイズ
価格:3800円 (送料が別途200円かかります)
編集:中村水絵、デザイン:松岡里美

初版限定500冊、シリアルナンバーと、白井、高橋のサイン入り。
最初はヒトノユメのSTORESでのみの販売になります(11/2  9:00〜通販開始)
11月6日までに申し込んでくれた方には、
これまでの作品で作った布製のしおりをプレゼント!

 

 

 

 

 

 


〈先行発売〉

10月28日(金)東京都現代美術館で開催されるTOKYO ART BOOK FAIR 2022の、
Entranceで18時〜19時まで高橋久美子が
サインと販売をいたします(白井のサイン入り)
※ 美術館への入館料が1000円かかるようです。また事前チケット予約も必要。
争奪戦になることも多いようなのでお早めに!

10月30日(日)アスティー徳島での、四星球20周年ライブ「徳島ジッターバグ」で、
高橋久美子の出演後に、物販ブースにて販売とサイン会を行います。
(入場チケットが必要です)

〈引き渡し会〉
日時:2022年11月6日 10時〜16時
場所:長野県上田市 海野町商店街シライノブコ美容室(定休日)
ご自由に来て買ってね。
ストアーズで注文くださった方でも、受け渡し&飛び入り大歓迎!
予約なしで大丈夫です。
白井、高橋が在中しています。
〈通常販売〉
2022年11月2日朝9時より、
ヒトノユメのSTORESで、通販を開始します。
11月6日までに申し込んでくれた方には、これまでの作品で作った布製のしおりを
プレゼントします。