ポエトリーブックジャム

昨夜、上野恩賜公園の野外ステージの
夕方の風景です。
東京は昨日すごい雷雨で、
こりゃもうお客さん誰も来ないんやないかなと
心配していましたが、
終盤には約7割の客席が埋まっていました。

人が集まらんかったとしても、
詩人たちの思いが、届く人に届いたらいいよね。
と、開催を決めた一ヶ月前。

ある日、主催のイコマさんと電話をしていると、
上野恩賜公園のステージを使用する権利が
抽選で当たっていると言う。
でも、あのキャパで朗読会って無謀やから
断ろうと思うと言うので、
いやいや、せっかく当たったなら
(会場費はかかりますが)
詩人の飲み会でもええから
やろうよとけしかけてしまった。

単純に、私はあの恩賜公園のステージが
好きなんです。
じゃあ、詩人の飲み会やる?と、
一ヶ月前に開催決定!笑
私は愛媛から帰るのを早めることにした。

詩人の方々とは、ここ最近も
ポエットリーリーディングの配信イベントなどで
画面越しでは会っていたけど、
そろそろリアルに会いたかった。

イコマさんは、以前からウクライナの詩人と
日本とをリモートで繋いで生の声を届ける活動を
してきている。
じゃあ、収益があったならそれは
避難民の方に届けるのがいいんじゃないかと
いうことで、詩人を中心にミュージシャンや
歌人が集まってくれた。
イコマさんが、本屋さんや出版社にも声をかけて、約20店舗がブースを出してくれた。

夕方、再びの雷雨で、
こりゃ今日はだめやなあと
諦めかけていたら、
雨の中どんどん人が集まってきた。
お客さんも、ボランティアスタッフさんも、
関西や九州、なんと沖縄からも来てくれていて、
詩をやっている人がとても喜んでくれたことが
私が何より嬉しかったことだった。
詩人や本屋さんが野外に集うって、
なかなかないからね。

野外ステージはやっぱり気持ちよかったなあ。
詩のあり方も様々でいいなと思った。
最後、ずらり演者が並んで
Twitterで募集した一行詩を朗読した。
知らない場所に住む知らない誰かの日常が
連なって、川に投げた飛石のように対岸まで
届いていく感覚。

終演後もGOMESSさんや、向坂くじらさんらと、
不忍池の辺りで語らい、
同じ方向だったボランティアスタッフの方と、
電車の中、鳥居さんの歌集を読みながら帰った。
書くことは、つまり生きることだと思う。
それを確かめ合うために集う。
自分の生きる今を、みんなで噛み締めて、
また書く力に変える。
それは生きることへの力だ
出演者のみなさん、関係者のみなさん、
手伝いに全国各地から集まってくれた
詩のファンのみなさん、
本当にありがとうございました。

まだアーカイブ配信でも見られますし、
投げ銭を募ってますので是非ご覧ください。