原案・脚本協力として携わった
ドラマ「ニーハムの旅」が(愛媛朝日テレビ)
今日(3/9)放映されました。
愛媛だけでまず今日放送されて、
今後webで無料配信されるそうです。
私が書いた原作とは、結果8割くらい違う脚本になり
番組の予算の都合で撮影にも同伴できなかったので
「原作です」と大声で言い辛いのもありますが、
ただ、私が書いた中で唯一残ったのは、
新居浜にあるカフェ「みんなのコーヒー」を舞台にしたこと。
目の前に瀬戸内海が広がり、大島も見える
とても素敵なカフェなのです。
私も実家に帰ったらよく訪れ、サイン会などもときどき
開催させてもらっています。
オーナーの淳さんと平田さんがこれまた絶妙に
面白いコンビでね。
きっと多くの方にとってもそうだと思うのですが、
私にとっても帰省時のオアシス的な場所なのです。
私が当初書き終えた脚本は、また違うけっこう静かな物語でしたが、
小説と脚本は響きは似て非なるもの
私は映像作品の脚本を長編では手掛けたことがなかったんですね。
45分のサイズにしたときのカメラワークとか、
盛り上がりや、美しさ、まとまりとか、勉強足らずだったのだと思います。
映像にするにあたって、冨永監督がブラッシュアップしてくれることになり、
映像脚本として改変してくださいました。
そして今日放映された物語になったわけです。
プロデューサーから新しい脚本を見せられたとき、
ほぼほぼ違う話やんけ!とずっこけましたし、
若干、頭抱えましたが、
みんなのコーヒーさんが素敵な場所で、
その良さを出したいという点では一致していたと思います。
というわけで自分の書いた原作とほぼほぼ違う作品になったのに
原案者として監督の名前の横に名を連ねて良いものかと
複雑な心境ではありましたが、
大切な場所や人が、様々な形でこのドラマ撮影に
協力くださり、また楽しんでくれたと聞き、
今は晴れやかな気持ちです。
先に私も見せていただきました。
いつも見ているお隣の町、新居浜が
美しく、懐かしく、またいつもは風景として流れていっていた
(例えば開発された場所とか道路とか)日常が
新しいものとして、ふるさとの持つ味を教えてくれた。
それと同時に、やんわりと、あまりわからんような形で、
私達の目指すべき未来、人と人というものを
見せてくれている気がしました。
荒々しさの中にも、滋味というか深い愛情
(それは時に憎しみでもありますが)が見えました。
(でも、でも、土居名物の芋炊きがもっとぐつぐついってんの映ってほしかった!
なんてね!)
きっと地元の人へだけでなく
他の地域の人々にも、それぞれのふるさとや人を
思い起こさせる映像なんじゃないかな。
いい意味で、分かりやすい作品ではないと思ったので、
みんなの想像、感性が試される映像・音楽だなとも思いました。
大変勉強になりました。
また、みんなのコーヒーで会いましょう!
ありがとうございました!
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