遠くでみること、近くでみること

綾部健司くんとの自主企画イベント「金夜に会いましょう」が
スタートして三ヶ月がたとうとしています。
昨夜の82年生まれゲストは
中央アフリカ共和国の教育支援に携わる
永富ゆきこさんでした。


何回やっても振り出しに戻って、教育も政治も
なかなか前に進まない。
識字率は30年前とほぼ同じ。
支援が当たり前になると自分でどうにかしようという
気持ちもなくなってしまう。
彼らが頼ることに慣れてしまわないように。
夢を持つという発想ができるような国になるように、
そんな希望をもちながら、優しく厳しく子どもたちに接している。
話に熱中しすぎて、
そんな彼女が作ってきてくれた詩を
発表してもらうのをすっかり忘れていました。
ごめんなさい。

後で送っていただいて
詩を読んでわかりました。
「いやいや、だめなんよ家の子〜」と、
よその人に自分の子を謙遜して言うような
感覚だったんだなあ。そこに悲壮感が全然なかったもの。

国も人種も関係なく永富さんの家族なんだなあと。
だからこそ、続いていく関係なんだよなと思いました。

遠くで観ているよりも、近くにいる人達は
大変だけど楽しさも味わっているんだなということ。
私達はテレビやネットで大変さばかり知ってしまうけれど、
それだけじゃない。
愛に包まれているに違いない。
だけど、命のリスクが何倍も高いことも現実なんだ。

「支援」という名を変換すると、それは、
友達になること、家族になることと同じなんだ。
そんな彼女の支援者になっていけたらいいなと
思っています。

永富ゆきこさんの詩をここに掲載させていただきます。

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「むすめ」

学校が終わるとわたしのもとやってくるあなた
ボンジュールママン
と、挨拶をする

さて、フランス語の小テスト
1から数えてみて

指を数えながら1,2,3,4・・・
途中で止まると
また1から
1からじゃないと数えられない

数字の意味はまだわからず
ただのリズムのように唱えている

もっと勉強しなさい
そうじゃないと落第するよ

次は、50まで数えれるように
明日またテストするよ

ガミガミと小うるさいわたしに
あなたは相槌を打ちながら
ボンボン

わたしは天を仰ぐ

これが親の心子知らず
と思いながも
笑って一緒にボンボンを舐める
あなたが明日も元気でありますように

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