君の名は

姉には1歳になる息子がいる。
去年、ヒトノユメin東京の打ち上げをかねて、
ヒトノユメメンバーでキャンプに行っていた丁度その夜生まれた。
「生まれたんだってー!かんぱーい!!」
なんて、こっちは盛り上がっていたけど、
次の日、急いで愛媛に帰り、病室に駆け込むと
「いいよね。あんた達は暢気にお酒飲めて」
と・・・
病室で冷や汗をかいた。
確かにな・・・現場はさぞかし、緊迫していたんだろう。
姉以上に、げっそり疲れた母の顔を見て、私は絶対に無痛分娩にしようと思った。

さて、そんなことはつゆ知らず、すくすく大きくなっている甥っ子Y君だが、
なぜか未だに
「ぼーちゃん」
と呼ばれている。
今日も、姉の家に遊びに行って観察していたのだが、

ぐずりだすと
「どうしたん、ぼーちゃん」

ごはんのときも
「はい、ぼーちゃん、あーん」

私に頼むときも
「ちょっと久美子、ぼーちゃん抱いといて」

名前が一文字も入ってない。。。

さらに短縮して
「ぼーぼ」
と呼んでいるところも発見!!

まじめに、愛情込めて、息子に
「ぼーぼ」
と呼びかけている姉の姿に
笑ってはいけないと、お腹に力を入れた。

どうやら、名前を決めるまでの間
「ぼーちゃん」
と呼んでいたところ、それが定着してしまったらしいのだ。

確かに、ずっとあだなで呼んでいた友達に、いざ手紙を書こうとしたとき
「ほんまの名前なんだったっけ?」
ということや、
結婚式の招待状をもらって初めて本名を知る、なんてことも少なくない。
しかもそれが10年来の友人だったりする。
え、ないですか?

ここで浮上してくる、「名前とは何ぞや」という問題。
これを論議したいのは山々なのだが・・・
また次回、ということにしよう。
実家の朝は早いのだ。
今日はなんと6時起き。ラジオ体操か!!

・・・すみません、母上、普通ですね。
私の生活が普通じゃなかったですね。はい。


ただ、1つ。ぼーちゃんが、高校生になったとき、
クラスの女子から
「ぼーちゃん、好きなんです」
と告白されるのだけは、、、

ん、
ぬぬぬ、

ありっちゃ、ありだな!!


久美子