高橋家三姉妹対談!
※伊予弁丸出しなので読みにくいと思いますが、そのまんまを伝えるため、敢えてそのまんま書き起こしました。
陽子(以下Y) 何について話すん?
久美子(以下K) グータンヌーボみたいな感じでええんじゃないん。最近はどうですか。
Y : 最近は子育てに追われとる。イライラしとる。
K : いかんけん。そんなん書けん。
美佳(以下M)うわー怖いよなあ。
Y : あははは。最近の生活は、規則正しい生活。
K : うはははは。規則正しいんじゃ。ふーん。
Y : うん。夜は9時に寝て、朝は6時半に起きて。規則正しく生きとるよ。久美子とは違うよ。
M : 美佳もじゃ。
K : 久美子は朝の6時まで書いて、11時まで寝て、昼に起きたり。
M : なんなんほれ。美佳はな、7時半に起きて8時半に家出るもん。
K : えらいなあ。ほんで何時まで働きよん。
M : ほんでな夜9時くらい。
Y、K : えらいなあ。
Y : なのに(実家)帰ってきてもお茶碗も全部洗って。久美子なんか何にもせんやん。
K : え、コーヒー入れたよ。
Y : なにほれ。
K : え、大掃除したやん。
Y : あ、ほうか。なあ。対談ってこんなんでええん。
K : わからん。でもまあいつも通りにしてや。えーと。どう?たまに実家に帰ってきて二人は。
Y : 実家は寒い。家広いけんむちゃくちゃ寒いよな。
K : じゃけん、そういうことじゃなくて。
Y : ちょっと、こたつの電気切れてない?足寒いんじゃけど。
K : あれ抜けとる。
(ガサゴソ・・・こたつの電気入れる)
Y : 実家はな、落ち着きないな。
K : え…
Y : 常に近所の人とか親戚の人がピンポンピンポーンって来るな。
K : まあ、田舎の家ってそういう感じじゃないん?
M : うん。上の畑に行っとっても、「みかちゃん、はよ帰ってこいよ!」って言われる。
K : 帰ってこいってどういうこと?
M : え、愛媛に帰ってこいってこと。徳島におらんと愛媛にって。
K : あー。
M : ピアノの先生ん家のおばちゃんとかも、みんな、「みかちゃん帰ってこいよ」って言う。「お父もお母も寂しいんじゃけん」って。
Y、K : あー。ふーん。ほんで、帰って来んのん?
M : 帰って…こん。
K : 書道は続けていきよんだろ?徳島で。
M : 続けよるよ。今年は展覧会しようと思っとる。
Y : 書道習いに行きよるんだろ?
K : え、まだ習いよん!?
M : うん。一ヶ月に三回は行きよる。
K : へー。偉いやん!
M : うん。でも仕事も忙しい。まあ、みっぴー(美佳)も主任になったし。
K : え!美佳主任なん!
Y : ほうよ。美佳すごいんよ。
K : え!え!何で?何で?
Y : 美佳は毒舌じゃけんな。ほんでよ。
M : 違うわ―!
M : くみちゃん、対談こんなんでええん。まとめるの大変じゃな。
K : ほうよー。まとめるの大変なんよー。
あ、久美子の小説(『セブンティー行進曲』毎日新聞社・本の時間1月号)読んだん?
Y : 読んだ読んだ。
K : どうだった?
Y : あー、面白かったなあ?
K : 美佳はあまり面白くなかったって言うんよ。70歳に感情移入できんって。久美ちゃんはおじいさんの気持ちなんかわかるん?って。
Y : えー!まあ言われてみたらそうかもなあ。
K : そんなん言うたら70歳までおじいさんの話書けんやん。
Y : あー。おじいさんにインタビューしたらよかったんだろか。
K : まあ、久美子はおじいちゃんとずっと一緒に暮らしよったやん。じゃけん、見よったら大体わかるよ。
Y : そう。それにおじいさんもそれぞれ違うけん。
K : そう!そういうことそういうこと!
Y : じゃけん、インタビューしてもしょうがないかもな。
K : うん。本当にそう。
Y : (主人公みたいに)走らんおじいさんもおるだろうし、家のおじいちゃんとかは、運動会出たりしてたしな。ものすごい元気だったしな。
K : そうそう。
Y : 私は面白かったよ。
K : ほー、面白かったんじゃ。よかったー。面白かったんだって、みっぴー。
M : へー。それは良かったですねー。
K : はいー。良かったですー。
Y : おじいさんが大学行くとこが面白かった。世界がかけ離れとって。
M : そうそうそうそう。そこは面白かったな。
Y : 後編はいつでるん?
K : 今、書きよる。1月の末に出るよ(もう出てます)
M : どこ行けば買えるん?
K : これな、ただで貰えるんよ。でも田舎の本屋さんには置いてないけどなあ…
M : 悪かったなあ、田舎で。
K : うはははは。そういう意味じゃないよ。地方の人だったら、本屋さんで取り寄せてくださいって言うたら送料の200円だけで取り寄せてくれるよ。
「毎日新聞社の、本の時間です」って言うたら多分やってくれるよ。
Y : 知っとるかなあ、本屋の人。なんも知らんような気がするけど。
K : え…二人、毒舌すぎて怖いよ。なんも知らんような気がするって…知っとるだろ本屋さんなんじゃけん。
M : いや、知らんのんよ久美ちゃん、田舎の本屋さんは。有名なことしか知らんのよ。
K : え…
M : だってなあ、よっぴー(陽子)。漫画のやつなあ。
Y : そう、ソラニンが映画になるってなって、漫画を読みたくなって、本屋さんにソラニン買いに行ったんよ。ほんならな、映画になりますって書いてあるのに、漫画は置いてないんよ。
K : え!?
Y : それでな、「ソラニンありませんか?」って聞いたんよ本屋の店員さんに。そしたら「ソラニンって何ですか?」って言われたんよ。ほんで「今度映画になる漫画なんです」って言うたら「えー。それ何?」って言われて。
K : えー!どこ行ったん?
Y : A書店の本店。
K : えー。でかいとこやん。やばいなあ。土居のM書店も潰れたしなあ。
Y : そうそう。本屋が全然ない。って、こんなん書いてもええん?
K : 大丈夫。まだ録りよるだけじゃけん(笑)ほんで名前出さんようにしたらいけるわ。
K : じゃあ、地方と東京の差。これテーマにしよ。
Y : 3年ぐらい遅れとるよ。
K : え!3年!?うははは。嘘じゃ。
Y : なあ美佳。3年くらい違うよな?
M : うん。
Y : だって(久美子がお土産にくれた)バーニャカウダ知らんかった。
K : うはははははは!知らんかったん?
M : 悪かったなあ。美佳ほんなん食べたことないもん。
Y : 知らんかったけん久美子に馬鹿にされたなあ美佳?
M : うん。なんかこれチーズフォンデュみたい。
K : してないけん。馬鹿になんかしてないけん(笑)
Y : なあ、3年後くらいに知る予定だったんよ。
K : はははははは!!!食べたことないんじゃなー。
Y : 食べたことないっていうか、名前を聞いたことないな。
M : うん。
Y : アンケートでもとってみて愛媛で。みんな知らんけん。
K : ゆかおばちゃんにもあげたけど知らんかった。
Y : やっぱりー。
K : でも名前は聞いたことあるって言よった。
Y : 嘘じゃー!
Y、K、M : ぎゃははははは!!
M : まあな、名前はどっかの雑誌で聞いたことあるんかもしれんよ(笑)
M : あ、お母さんが(こたつから)起きてきた。お母さん、もう二階で寝てきな。
(母二階へ行く)
K : 3年って言うたけど、バーニャカウダ以外は?映画なんかは同じ時期に上映されるやん。
M : でもな、東京だけでしかせんのばっかりよ。徳島には絶対来んのよ。
K : そういうときはどうするん?
M : 四国でするんは、綾川(香川)のイオンなんよ。四国では。じゃけん、徳島から見に行く。
K : 単館系の映画は?
M : そういうのは、そこでもしよらん。
Y : この辺でしよるのは、踊る大捜査線とかアリエッティだけ。
K : あー。
Y : テレビで宣伝されよるようなんしかせん。
K : どうしても見たいやつは見に行くん?
Y : 行かん。
M : 前、大阪まで見に行ったよ。でも、せっかく大阪まで行ったら遊びたいやん、じゃけん映画やめて遊んだ。
Y : え、大阪まで行ったのに、見んかったん?
M : うん。だって、せっかく大阪まで行ったのにもったいないやん。
K : あー。でもそれは、そこまで見たくなかったってことなんじゃないん。ほんまに見たかったら行くんじゃない?
M : あー。ほうかもなあ。
K : ライブは?特にこの辺は(四国中央市)来んやん。来ても松山よな。
Y : あー。でも、ライブは行くなあ。四国内とか、広島、大阪までだったら見に行くよ。
K : そうよなあ。ライブは特別かもしれんな。映画ってなると違うんじゃー。DVDになるもんなあ。舞台とかライブみたいに生じゃないけんなあ。
ほんで、東京とかに上京したいなあと思ったことはないん?
Y : あるよ。
K : え!!あるん?いつ??
Y : え、久美子が東京行ったの見て。
K : え!いっつも久美子のあと追っかけよるやん(笑)久美子がそろばん習い出したら陽子姉ちゃんも習いだして。
久美子がピアノ習い出したら陽子姉ちゃんもピアノ習いだ
したよな。
M : 真似しーやな。
Y : ほうかいな?陽子の方が先じゃなかった?
K : いやいやいや、久美子久美子。ほんでほんで?上京したいなと?嘘じゃ。思わんだろ。
Y : え、違う。もっと遊びたいなーと思ったんよ。上京して住みたいなーとは思わんけど。
M : うん、住みたいなとは思わんけど、久美ちゃんがおるけん、しめしめ泊まるとこができたなーと思って。
Y : そうそう、しめしめと思って、ほんでもう1ヶ月くらいおって、もっと遊びたいなーと思いよった。
M : 美佳よう東京行きよったやん。大学のとき。ほんで久美ちゃんが仕事行ったあと一人で遊びに行きよったやん。
K : ほーよー!ほんで久美子より道とか詳しくなっとったやんな。上京したばっかりのころ、クワトロにライブ見に行こって。美佳となあ。
で、久美子が道わからんかって、美佳が案内してくれたやん。
M : ほうじゃー。
K : ほんときに美佳に言われたんは「久美ちゃんはな、道が覚えれんのじゃなくて、覚える気がないんよ」って。
Y : へー。美佳は(東京で遊ぶとき)一人じゃけん、もうやるしかないと思って行くもんな。
K : そうそう。それで、藤城清治さんのことも美佳に教えてもらった。90歳過ぎの。あの人の写真集今でとるよな。見た?
M : へー。知らんかったー。そうそう、そのとき(一人で東京散策していたとき)に目黒でポスター見つけて展覧会行ったんよなあ。
K : 今、銀座で展覧会しよるけど、あの人むちゃくちゃかっこいいよな。
M : そうそう、銀座をすごい愛してるんよ。で、銀座の絵を切り絵にしてるんよ。
Y : 私も松山で見に行ったよ。
M : そう、美佳が言うてな。良かったよって。
K : へー。松山に来とったんじゃ。陽子姉ちゃんや美佳は、地方に住んどるにしては、自分で見つけて…
Y : 「地方に住んどるにしては」だってー。失礼なよなー。
M : なー。
Y : 地球最古の恐竜展も行ったよ。
M : あれも、みっぴーが陽子姉ちゃんに東京で見た後で言うたんよー!松山に来るよって。
Y : いや、その前に大阪に旅行に行っとたときにポスター見とったんよ。ほんで恐竜展行きたいなーと思いよったんよー。
K : へー。
Y : あの、人類の祖先っていうやつ、あれ気持ち悪かったなー。
Mそうそうそう…
Y : 茶色い毛がもじゃもじゃに生えとってなあ。
M : そうそう。アリクイみたいな顔しとるやつな。
(永遠、恐竜の話)
K : やけん、地方は情報を自分でよく見よらんと入ってきにくいよな。東京だったら、まあ道歩きよったらポスターで目に入ってくるもんな。
Y : こっちやか、道歩かんけんな。車に乗っとるけんな。ポスターなんか見ることないよなー。
M : ないない。
K : そうかー。久美子らは結構、ポスターで知ることが多いんよな。
M : 前に久美ちゃんと鳥獣戯画見に行ったよな。
K : あー、行った行った。サントリー美術館だったな。ミッドタウンの。あれ良かったよなー。あれも美佳が行きたいって東京に来たんよな。
M : うんうん。あれは、何で知ったんだろう。
K : あの頃、美佳はものすごい敏感で、徳島におるのにすごい冴えわたっとったな。久美子よりよう知っとるくらいだったな。
Y : ほうじゃな、今はちょっとぼーっとしとるな。
K : ほうじゃなあ、ぼーっとしとるな。久美子のHPできたことも知らんかったし。陽子姉ちゃん知っとったのに。
Y : 仕事しよるけんなー。
K : そうそう。大学出たてのころは書道家になってやるーってギラギラしてたなあ。展覧会のDM作るって言よったけん「レトロ出版」っていう面白い印刷会社があるよって教えてあげようと思って電話したら、もう自分で資料取り寄せてたり。図書館行ってデザインの勉強したりしよったな。最近は、今の仕事が楽しい?
M : ほうじゃなあ…
Y : 楽しいっていうか、生活のことだってあるし、周りにそのことについて話す相手がおらんかったり、なかなか物造りには難しい環境なんじゃないかな。
K : まあでも、TwitterとかFace bookとかで情報は集めようと思ったら集めれるよ。
M : Twitterの暗証番号がわからんようになって入れんようになった。
(爆笑)
Y : まあ、大学のときの勢いはなくなったなあ。まあでも仕事しよって、そういうクリエイティブな話をする人も周りにおらんようになったら、しょうがないよー。
K : ほうじゃなあ。
M : 久美ちゃんは(仕事)しよらんけんなー…
Y : そうよ、美佳も仕事の方では伸びていきよるんよなあ。
M : うん。いろいろ大変なんよ。
Y : そうよ、現実は待っとるんよー。年取ったってことよ。
(シーン)
M : 最近はボローニャ国際原画展行ったり、新聞見て。そう新聞に色々と情報載っとるよ。あと浮世絵の、何だっけ。
K : あー。歌川…
M : そう、歌川国芳!ものすごいおもしろい絵書くんよな。だじゃれみたいな絵…あ、よっぴーがもう眠たそう。
Y : 起きとるよ(笑)
K : じゃあ、よっぴーはどうですか?よっぴーの最近の楽しみは?
Y : 最近の楽しみなー。
K : でも子ども生まれたら違うだろ?生活。
Y : ぜんっぜん違う!どこにも行けんしな。一番やりたいことは?って聞かれたら、カフェでコーヒーをゆっくり飲むことっていうことかもしれん。それができんけんなー。
K : あー。
Y : でもまあ、最近は、ゆーぼー(息子、1歳半)ちょっとは寝るようになったけんまだ少しは楽になったけど。
M : また自分の意志が芽生えてきたら「あれほしいー!!」って暴れたりするようになるよな。お店でも、男の子走りまわって大変じゃもんな。
男の子二人とかだったら手に追えんよ。
K : わかるわー。飛行機の中でもよう泣きよるわー。お母さん大変よな。みんなのこと気遣って「すみませんー」とか言うやん。
そのお母さんが気の毒になるよな。「ええですよ。子どもはみんな泣くんです」って思うよな。
Y : みんな昔は子どもだったんじゃけん、少々のことはええやん!って思うよな。
K : そうそう。それにガタガタ言う人おらまい?
Y : おるよ!
K : うそー!!
Y : 前な、とんかつ食べに行っとって、とんかつ来るのが遅かったけんな、ゆーぼーが机の上に上ってとんかつのタレの蓋を開けだして、遊びだしてな。
そしたら隣のおばさんが「まあ、この子は机の上に上ってー」って嫌な顔された。
K : あー。
Y : ほんで、注文しとったけど、カチーンときて「もう帰るよ!」って、持ち帰りにしてもらうことにしたんよ。そっからまた長いんよー。
K : えー。
Y : 20分か30分かかって、その間ずーっと泣きよったんよ。そんなかったら、家で食べたほうが大分ええやん。
K : ほうじゃなー。
M : 混んどるとこに行くもんでないなー。
K : ほうは言うたって、ゆーぼーはかわいいやんな。
Y : そりゃあ私に似てかわいいよ(笑)
M : まあ、かわいいけど大変よなあ…
K : なあ、何でこんなに電気消して暗いん?
M : うははは。ほんまじゃなあ。肝試しみたいななあ。
K : 暗い話になるな、電気消しとったら。
Y : 美佳電気つけなや。
M : なんで美佳なんよ(笑)
Y : 電気に近いけん(笑)
M : ゆーぼーが寝るけんって電気消したんだろー(笑)
Y : あ、ゆーぼー寝たやな。
K : ゆーぼー、かわいいけど大変じゃなあ。毎日寝る前にあんだけ泣くんだろ?大変…
K : なあ、3人集まってこうやって話することないなあ?
Y : ない。美佳がおらんな、いつも。昔は久美子がおらんかったなあ。
K : 久美子おらんことやかないよ。
Y : え、久美子東京行っておらんやん。
K : 年末はいっつも帰ってくるよ。
Y : ああ、年末はなあ。
K : えー。3人とも眼鏡かけとるよ。怖い。
(爆笑)
Y : そうそう、美佳の周りでスマートフォン持っとる人おる?
M : おるよ。
Y : 全員?
M : ううん。会社の人は、男の人は全員スマートフォンじゃ。
Y、K : えー!
K : 電波は?
M : ソフトバンクは通じにくいみたいじゃけど。ドコモとauのやつはな…
Y : (話に割りこんで)こたつぬるない?寒い。
K : もう眠いな。寝る?
M : こんなんでえんかな?
Y : 終わっていいん(笑)一体何の話したん。
M : えっと、東京と地方の違いの話。
Y : 違いやか聞かんでも見たらわかるやん
(爆笑)
M : ほんまよ、見たら一目瞭然(笑)
K : じゃあ、みんなに知ってほしい愛媛の良さは?
Y : 愛媛の良さ?
M : 愛媛の?
(沈黙)
Y : そりゃあ、近所の人がすぐに来るとこじゃないん。家で一人で倒れっとても助かるよ。孤独死がない。
K : あー。あの人最近見かけんなーってなって?
M : 最近見かけんなーなんてないよ。毎日来るもん。
K : うそー!うそやろ(笑)
M : 畑で仕事しよらんかったらあれ?ってなって来るよな。
Y : そうそうそう。
K : え?どういうこと?意味わからんな(笑)
Y : だってな、お母さんが前にお風呂の電気消すの忘れたまま(姉の家のある)A市に来とってな、そしたらな、近所のYさんがな、外から見て、ともちゃん(母)が風呂場で倒れとる!ってなってな(三人爆笑)それで(近所の)Mちゃんに、言うたんだって。
そしたら「そんな倒れとるわけないやな。またA市にでも行っとんじゃないんで」って言うたんだって。
で、次の日の朝心配でまた来とってな、お母さんが家におったんだって。ほんで「昨日は何時に帰ったんで?」て言われたんだって。
M : そうそう、だって車の鍵かけ忘れとったら、車の鍵のピッて出とるやん。ほしたらYさんな歩きながら車見て「鍵開けっ放しぞな」とか言うて(三人爆笑)
Y : 閉めてくれるん?
M : いやいやいや(笑)
Y : めちゃくちゃおもしろいやん。
M : うん。昔の車のときはな。見たらわかるやん。今はわからんけど。でな、美佳の昔の車のときとか、お母さんが「美佳、Yさんが鍵開けっ放しって言よるぞな」って言うてな。
Y : へー。見回り隊じゃなあ(笑)
K : うははははは!すごいな。
Y : 警察じゃなあ。
M : ほんでな、お芋とか植えよったら「あの植え方はいかん」とかな教えてくれるんだって。
Y : ああ、言いよったな。ほんで草取りしよったら一緒に草取ってくれるんだって。
K : えー(笑)自分の畑は?
M : 自分のもするけど、人のもやってくれるん。じゃけん、お母さん一人でしよったときも助かったって言いよったなあ。
K : へー。
Y : じゃけん近所付き合いはいいよなあ。
K : まあ、それは愛媛がどこもそうなっとるわけじゃなくて、ここが昔からずっと住んどる人ばっかりじゃけんな。代々の関係でそうなっとるわけで。
ようこ姉ちゃんのA市なんてこんなんじゃないだろ?
Y : うん。隣の人の名前も知らんしなあ。
K : えー。まあ私もそうか。東京と変わらんやん。美佳もなかろ?
M : ないなあ。大学のころはあったけど。まあ挨拶くらいはするけどなあ。
K : けど、いざというときは近所の人が助けてくれるんじゃないかなあ、マンションだって。
K : まとめに入らんとなあ。お酒飲みたいなあ。
M : そうそう。徳島に大きいショッピングモールできたんよ。
Y : 大型ショッピングセンターばっかできよるわ。
K : どうなん、それは地元の人にとって。
Y : そりゃあ嬉しかろう。
K : ようこ姉ちゃんも嬉しいん?
Y : 私は、やっぱり商店街の方が好きじゃなあ。
K : あー。
Y : 外にあって、歩いたら周りが見える方が好き。
K : うんうん。地元の活性化のために商店街も頑張ってるんだろう?
M : だって、久美ちゃんヒトノユメのときだって徳島の東新町商店街の人ら頑張ってたやん。チュロス屋さん出したりして。
K : そうそう。でも、それは松山の大街道みたいなものよな。そこでさえ錆びれよるんじゃけん、県庁所在地以外の市や町の商店街は全部丸つぶれじゃん。
Y : うん。そうじゃな。
K : ほういうのって、やっぱ大型ショッピングモールができたけんよな。
Y : そう、私らのA市は、大型のがないんよな。そやけん、商店街が段々復活しよるよ。商店街復活させようっていう活動がされよるよ。
K : ショッピングモールないから、商店街で集うようになる。
Y : そうそう。子どもが生まれてから、よけいに行くようになった。子どもが歩きやすいんよ商店街って。初め、外は危ないけん車が来ない商店街で歩かせたよ。
それでおばさん達も前から知っとるから「歩けるようになったんじゃね」とか「見よったげるから」って言うてくれて、その間に買い物したりとかして。
K : 顔見知りになりつつある?
Y : そうそう、もうなっとるよ。よう行くけん。
K : 商店街いかん人もおるんだろ?
Y : そうじゃな、わざわざ大きいところに行く人もおるけどな。遠いところまで出てな。
M : 松山も大きいショッピングモールないな。じゃけん商店街が栄えとる。
Y : やっぱ、大型が来てないけんじゃないんかな。来たらつぶれる可能性もあるなあ。
M : 確かに。大型のが近くにある市は商店街潰れとるな…
Y : 子ども生まれたら商店街に行くと思うよ。子どもの食育のイベントとかあるんよ。地元の食材使った料理とか、離乳食の作り方とか、野菜ソムリエの人が来て教えてくれるんよ。
M : へー。そんなん商店街でしてくれるん?
Y : うん。あるんよー。それによう行くんじゃけどな。そしたら商店街で買い物するようになるし、たい焼き屋さんがあったら、みんなで食べに行こうやーとかなるし。子どもがおらんかったら、行く機会がなかったかもしれん。
K : はー。でも大型ショッピングモールの面白さもあるんだろ?なあ、面白いよな。私、結構好きじゃよ。
M : うん、面白い。一気にいろんなお店見えるやん。
Y : ほやけん、ようけ買ってしまうんじゃない?音楽ガンガンかかって暖かかったら頭ぼーっとしてくるよな。むちゃくちゃ広いし。
K : うん、体育館みたいよな。
Y : うん。もう、違う街がそこにできとる感じ。
M うん、やっぱり商店街がいいよなあ。
Y : 松山の大街道とかおもしろいよー。
K : じゃけど大街道も大分錆びれてきとるなー。デートも大型ショッピングモールって言っとったなあ地元の大学生が。
Y : えー!まあ無料バス出てるしな。
K : そうなん?そりゃあおばあさんも楽じゃな。
Y : いやいや、(母方の)おばあちゃん一緒に行った時、目が回って相当疲れてたよ。
K : え、おばあちゃん、もう一回東京に行きたいって言いよったけど無理やんほれ(笑)
M : えー。そうなん。でも、東京で暮らしよる老人はほんまにすごいよな。一人暮らしで足が不自由になったらどうするんだろう。
Y : 宅配サービスとか使うんじゃない?
M : それかタクシーよぶとか。
K : そうじゃなあ。けど、ずっと住んできた街は離れたくないって、誰もが思うことなんじゃないかなあ。
K : じゃあ新年の抱負を一言。
Y : え、新年…
K : 抱負とかないんだろ。なんと覇気のないやつらじゃ。
M : えー。今年は書道展やりたいと思いますー。がんばります―。
K : じゃあようこ姉ちゃんは?ないん?
(しばし沈黙)
Y : なんだろ。新年って感じせんかった。子育て…ハァー…
K : 久美子は美佳におもしろいなーって言ってもらえる小説書けるよう頑張りまーす。
M : はい。
Y : 私は…今年はゆーぼーが2才か。個性を生かせるような子育てを…したいと…思います。
K : ほんま?ほんなこと思うてなかろ(笑)
Y : 思とるわ!
-END-
陽子さん、美佳さん、毒舌っぷりありがとうございました。
今年も元気に、それぞれの場所で頑張っていきましょう!
次回もお楽しみに!